かちあい
泉大津市 濱八町伝統の祭の方法。
前方で待機しているだんじりを後方からぶつける。
(参考動画 YouTube)
かがみ
後梃子の一番後方(梃子尻)の事 またそこへ肩を入れる者を「かがみ持ち」と言う。
かちこみたるき (かちこみ垂木)
入母屋の垂木の配置が一般的な扇垂木(放射線状)とは違う。
小屋根の垂木配置は 「かちこみ垂木」 が一般的だが
大屋根に 「かちこみ垂木」 は珍しく泉州では数台しかない。
かん (鐶)
綱を通すための輪。 (写真は稲葉町西)
同意語=引き綱カン
(各部名称=26番)
きそぶし (木曾節)
堺市鳳地区 新在家がパレードやフィナーレ蔵王交差点で唄う曳き歌。
木曾のナー 中乗りさん
木曾の御岳さんは ナンチャラホイ
夏でも寒い ヨイヨイヨイ アラ
ヨイヨイヨイノヨイヨイヨイ ♪
きねんし (記念誌)
だんじりを新調したり大修理をした時に記念として発売される写真集みたいなもの
一般発売されることはあまり無く主に町内の人が購入するが、最近ではオークション等で売り買いされることもある。
きばな (木鼻)
四本柱から水平にとびだしている獅子の彫り物。
玉や子ども等を抱いている。(写真は中之濱町)
(各部名称=14番)
きりつま / きりづま (切妻)
入母屋に比べ隅木も正面に向かう垂木も無く、側面だけに向かって平行に垂木が出ています。
ちなみに地車の屋根廻りの正面を 「妻(ツマ)」 と言い 側面(これは屋根廻りに限らず)を 「平(ヒラ)」 と言います。
反対語=入母屋
くろだのりゅうこ (黒田の龍虎)
黒田一門
木下舜次郎と松田正幸の別名
数多くの名地車を残す黒田正勝の弟子
舜次郎師は昭和47年、正幸師は平成12年に歿
けいめい (鶏鳴)
堺市鳳地区 上が大正初期に地車購入の為、若い人たち(青年団)が鶏が鳴く前から働き購入費用を集めた事を
今の青年団に受け伝えたいと「鶏鳴青年団」と名付けられている。 ちなみに、現地車にも竹の節には鶏が彫られている。
けしょう (化粧)
金綱、町旗、赤幕などの飾り付けをすること。
げんぼくさい (原木祭)
だんじりを製作するための御用材をお清めする儀式。
トラックに原木を積み町内を巡りながら神社に向ったり、その後ろで軽トラに鳴り物を積んでついて周るという町もある。
同意語=ちょんな
こうさばた (交差旗)
大正時代までどの町も付けていなかったと言われる前旗(交差旗)。
起源を調べると大正末期だと言われている。
当時、青年団活動に於けるリクレーション(現在のソフトボール大会のようなもの)で
優勝したある町がその優勝旗をだんじりの前に誇らしげに掲げたのが始まりらしい。
太平洋戦争中には戦意高揚のため日章旗や旭日旗を交差させ飾るようになる。
戦後、その名残を受け、神社紋を刺繍した旗を掲げるようになり現在に至る。
数十年前まで中之濱町では紫の旭日旗と海軍のシンボルである錨のマークを染め抜いた前旗を付けていた。
平成15年度祭礼に於けるパレードでは同じ模様の旗を使用。観客に披露する。
しかし、前旗は金綱や赤幕を隠してしまうなど、だんじり本体が持つの美観を損なうとの意見もある。
同意語=前旗
ごけんやちょう (旧五軒屋町)
京都で発見された現存する岸和田最古のだんじり。
現在の地車ではみられない、木製の車軸や、大屋根が上下したり
小屋根が水平スライドするカラクリ工夫がなされています。
現在は、だんじり会館保存
(昭和62年に京都の石匠、河波忠雄氏より寄贈)
文化文政期(1804〜1830年)作
大工:彫師 不明
こなからざか (こなから坂)
岸和田市(旧市街地区)の宮入り最大の見せ場で毎年新聞・ニュース等にたくさん映像が取り上げられる場所。
急な坂道を一気に駆け上がり 「やりまわし」 をする。
(こなから=半分の半分=4分の1を意味する)
コマ
車で言うとタイヤ部分。
松の木でできている。大阪のだんじりは基本的に土台の内側にコマがある「内ゴマ」である。
曳行しないときは「置きゴマ」と呼ばれる割れにくいものに取替えておく。
(各部名称=27番)
ごまいいた (五枚板)
上地車で良く見られる見送り「三枚板」にプラス大屋根の左右下側にも大きな板(彫物)が付けられている。
こまちょうちん (コマ提灯)
夜の曳行で地車に着ける提灯。他に弓張提灯・ほおずき提灯がある
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